祝-World Summit 2025、天苑宮・天一聖殿入宮式 その意義について
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◯徒然日誌(令和7年4月16日) 祝-World Summit 2025、天苑宮・天一聖殿入宮式ーその意義について
イスラエルの人々がエジプトの地を出て後四百八十年、ソロモンがイスラエルの王となって第四年のジフの月すなわち二月に、ソロモンは主のために宮を建てることを始めた。ソロモン王が主のために建てた宮は長さ六十キュビト、幅二十キュビト、高さ三十キュビトであった。こうしてソロモンは宮を建て終った。(1列王記6.1~14)
プロローグ
4月13日、筆者は青葉台家庭教会でネット配信された「天苑宮・天一聖殿入宮式」を視聴した。今回の一連の行事は次の通り挙行された。
①4月11日午前10時 第6回鮮鶴平和賞授与式
②4月11日午後2時 World Summit 2025 Plenary Session(総会)
③4月12日午前9時 天地人真の父母様天宙聖婚65周年及び2025天地人真の父母孝情天宙祝福式、午後7時 孝情天苑前夜祝祭
④4月13日午前10時 天苑宮・天一聖殿入宮式、午後3時 天一大祝勝会
今回の一連の行事の重要ポイントは、a.11日の「World Summit 2025 総会」から13日の「天苑宮・天一聖殿入宮式」に至る3日間全日程、米大統領府信仰局長のポーラ・ホワイト牧師が参加し、信教の自由、信仰に基づく外交を強調したこと、b.世界の善男善女5000組の「2025天地人真の父母孝情天宙祝福式」が挙行されたこと、c.「天苑宮・天一聖殿入宮式」において、イスラエルの幕屋、ソロモンの神殿、バチカンの大聖堂と流浪されてきた神が、ようやく安住の家を得たことである。
なお天苑宮入宮式において、真のご家庭の長男である文孝進様家庭の長男「文信出」(ムン・シンチュル)様と、次男「文信興」(ムン・シンフン)様がお母様からリングを授与されたが、これは事実上、真の父母の後継者であることの宣言であると筆者は理解した。
【World Summit 2025 】
今回の一連の行事のメインイベントは、無論、「天苑宮・天一聖殿入宮式」であるが、筆者が最も注目したのは、第2次トランプ政権で米国ホワイトハウス信仰局局長に任命されたポーラ・ホワイト牧師が入宮式をはじめ3日に渡る全ての行事に参加したことであり、この意味はあまりにも大きい。統一潰しにかかっている日本政府はこの意味をしかと考えるべきである。
<ホワイト牧師のスピーチ>
11日午後2時から開かれた国連創設80周年を祝うオープニングセッションでホワイト牧師が登壇し、「トランプ大統領は信教の自由を重視し、信仰に基づく外交を深く信じている」と述べ、信仰局を「反キリスト教的な偏見や宗教的偏見を根絶するためのタスクフォース」であると説明、「信教の自由を世界の全ての人が掴(つか)めるようにする責任が、われわれにはある」と強調した。

またホワイト牧師は、「マザー・ムーン、天から与えられた使命を信じ、平和と家族のために実を結んでください。主要な宗教指導者や政治指導者たちが、和解を実現するためにマザー・ムーンと共に歩んでいるのを目にしています」と述べ、「この集いを見渡すと、私たち皆が一つの家族となるよう呼びかける神の存在を感じます。イエスはヨハネによる福音書17章21節で、『すべての人を一つにしてください』と祈られました。私は、この取り組みがその祈りの実現に役立っていると信じています」と語った。そして文総裁と韓総裁がワシントンタイムズを設立し、平和に寄与したことに謝意を表し、南北統一への関与を期待した。
<World Summitとギングリッチ氏>
11日夕方に行われた「世界秩序に対する現代的課題・平和と繁栄の新時代の確立」をテーマとするプレナリーセッション(総会)では、ニュート・ギングリッチ米元下院議長がスピーチした。ギングリッチ氏は会議後、世界日報のインタビューに応じ、「最も基本的な人権は神を求める『信教の自由』である」と述べ、信仰局の設置を評価した。文部科学省がUC(世界平和統一家庭連合)に対して解散命令請求した問題については、「宗教を破壊しようとする日本政府の姿勢は非常に危険だ」と警鐘を鳴らした。
会議では、コロンビアのアンドレス・パストラ元大統領やナイジェリアのグッドラック・ジョナサン元大統領が基調講演を行ったほか、フィレモン・ヤン国連総会議長がビデオメッセージを寄せ、世界平和実現のビジョンを語った。なお会議は国連NGOの天宙平和連合(UPF)が主催し、120カ国から元首脳など各界の指導者約500人が参加した。
また、世界平和や紛争解決、環境保全などに貢献した個人や団体を表彰する「鮮鶴平和賞」の第6回授賞式が11日に行われ、環境活動家のワンジラ・マータイ氏(ケニア)、国際団体指導者のヒュー・エバンス氏(オーストラリア)、ガーナのアシェシ大学創設者パトリック・アウア氏の3人が受賞した。また、鮮鶴平和賞「創設者特別功労賞」がグッドラック・ジョナサン元ナイジェリア大統領と南アフリカ共和国「黙示録教会」のサミュエル・ハデベ預言者に贈られた。式典には、2020年に同平和賞を受賞した潘基文前国連事務総長やマッキー・サル前セネガル大統領も出席した。
<天宙祝福式>
12日には、天地人真の父母様天宙聖婚65周年行事のあと、「2025天地人真の父母孝情天宙祝福式」が執り行われ、中継を含め世界善男善女5000組(日本からは1200組)が参加した。祝福結婚式は血統転換を含む神の尊い賜物であり、①介添人入場、②主礼(お母様)入場、③聖水儀式、④成婚問答、⑤霊物(指輪)交換、⑥結婚成立宣言、⑦祝祷(主礼)、という順序でおこなわれた。
成立宣言は、天地人真の父母の名によって宣言がなされた。祝福式は荘厳だがシンプルな儀式で、主礼も緑に純白のジャケットという普通の清楚な出で立ちだった。
【天苑宮・天一聖殿入宮式とその意義について】
筆者は13日に挙行された「天苑宮・天一聖殿入宮式」を祝賀して、「X」に投稿し、「天苑宮は神が永住される神の宮。イスラエルの幕屋、ソロモンの神殿、バチカンの大聖堂と流浪した神は、遂に天苑宮で永遠の家を得た」と述べた。
<天苑宮・天一聖殿の意義>
天苑宮の最も根本的な意味は、「天の父母様と子女たちが一緒に地上で天国生活をする家」である。
天苑宮・天一聖殿の第一の意味は、天一国時代に天心が安着する聖殿であり、天の父母様が永遠に地上に安着される家である。真のお母様は「天苑宮は永遠の聖殿である」と語り、「天苑宮は天宙の本部になる」と語られた。
第二の意味は、天一国時代に天の民の生活様式を教育する「教育の殿堂」である。真のお母様は「世界の全ての人類が天苑宮に来て、教育を受け、父母の業績を見、事実を見て、祝福を通して生まれ変わった子女になって、地上生活を美しく実りあるものにしなければならない」と語られた。
第三の意味は、天一国時代に天の統治が実体的に展開される「中央庁」であり、天一国を治める「政府」を象徴し、真の父母様を中心に天一国の経綸が行われる核心機関となる。真のお母様は、「天苑宮は天一国の中央庁の概念である。実際に地上におられる真の父母様が、人類に相対し、全ての国々を対象に治める所である」と語られた。
<入宮式>
この入宮式は、世界要人の見守る中、オープニング公演のあと、真のお母様が入場(入宮)され、荘厳な式が始まった。式は、①お母様の生涯賛美の朗読、②聖物奉呈(天一国経典など)、③天祝リング授与(文信出、文信興)、④誓約表明(文信出、文信興)、⑤み言宣布(お母様)、⑥万歳三唱(文信出、文信興)、という順序で行われた。
今回、天苑宮・天一聖殿入宮式を視聴して、筆者が率直に感じたことは、初臨の独り娘としての真のお母様の凛とした確信である。これだけの議論の中で、なお動じぬ信念と自負はただものではなく、若いころの純粋無垢で可憐なお母様が想起され、なおさら堂々たる風格、一種の「凄み」を感じたのは筆者一人ではあるまい。祝勝会で演じられたミュージカルの一曲に、お父様を慕う歌「月を眺めて」が披露されたが、夫を思う妻の心が迫って涙を誘った。
暗い空の下月光に濡れると
過ぎ去りし日の思い出が浮かび上がり
あなたへの慕わしさを祈りに込めて見ようか
私も知らずに両手を合わせて眺めている
「愛している」という言葉を
夢でもあなたにささやきたい
深い夜一人で眠りに就こうとしても
あなたのいないこの部屋の窓の向こう
月明かりだけが私を照らす
今は少しの別れだとしても
慕わしさはそのまま残り
いつかあなたに会うその日には
笑顔で伝えます
「アボシ、行かれる前に私の言ったことを覚えていますよね。はい、そうです。何も心配しないで下さい。生涯を全うする日まで、天一国をこの世に定着させるつもりです」
この私の月明かりをたどって
夜空を越えあなたに届きますようにと
祈ります。
筆者はこの詩を聞いて、お母様はこんなにもお父様を愛されていたのだと思いを新たにさせられた。私たちはもう一度悔い改めて、お母様を愛していこう。
さて一方、2006年 6月13日に「天正宮入宮戴冠式」(天正宮博物館開館式)が挙行された「天正宮」は、真の父母様の生涯と平和運動の天宙的な業績を讃える記念館(博物館)である。真のお父様は「天の愛と生命の因縁を結束させ、天地の永遠なる天地人真の父母様の血統をこの地上に定着させ得る定着の焦点をこの聖殿の場所に定めた」と語られた。この天正宮と天苑宮天一聖殿について、天正宮が「至聖所」であるならば、天苑宮は「聖所」であるという(2019年7月4日、お母様のみ言)。即ち天正宮と天苑宮は「性相」と「形状」の関係にあると言える。
お母様は特別午餐会で、天正宮博物館にある松の木「一松亭」について懐かしく語られた。お父様が清平を開拓されたとき、一松亭の木陰で弟子たちと歌ったり、み言を語ったりされ、天正宮博物館を建造するに当たり、一松亭を中心に設計されたという。このたび、お母様は、その一松亭への思いをお父様にダブらせて作詞をされ、お孫さんのムン・シンヨさんが曲をつけて披露した。 (韓鶴子作詞、ムン・シンヨ作曲)
一番歌詞
天苑宮の前庭に堂々と立っている松
四季変わらずにいつも青く立っている
あなたの名は一松亭。ああ愛しているよ一松亭
あなたは天一国の希望だ
あなたを愛する兄弟たちの夢だから
永遠に輝く天一国の誇り
ああ、愛しているよ一松亭
あなたは天一国の誇り
現在、お母様は天正宮に住まわれているが、この一松亭の歌の中にも、お母様のお父様への並々ならぬ愛情が感じられる。
<天の父母様定住の神殿・安住の家>
前述の通り、筆者は「イスラエルの幕屋、ソロモンの神殿、バチカンの大聖堂と流浪された神は、遂に永遠に安着する家を得た。それが天苑宮だ」と述べた。聖書に「律法はシオンから、主の言葉はエルサレムから」(イザヤ2.3)とあるが、神の言葉はここから出でるというのである。

歴史を総覧すれば、神の家は先ず「祭壇」から始まった。旧約聖書には贖罪のための「祭壇」の伝統が記載されている。旧約の義人たちは、神が顕現される祭壇を作り、そこに供え物を捧げた。「アベルの祭壇と供え物」(創世記4.3~4)、「ノアの祭壇と燔祭の供え物」(創世記8.20)、「アブラハムの祭壇と燔祭の捧げもの」(創世記12.7、創世記15.9)、「イサクの祭壇と献祭」(22.9)と「イサクの祭壇」(創世記29.25)、「ヤコブの祭壇」(創世記33.20、25.3)がそれである。
次に神はモーセに、神が住むための「幕屋」を作ることを命じられた。聖書に「彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。わたしが彼らのうちに住むためである」(出エジプト25.8)とある。出エジプト記には25章から40章まで、32章~34章を除き、実に13章を費やして幕屋建造の指示と、そこに奉仕する祭司について記述されている。それほどに幕屋は神と民にとって重要であった。
幕屋が完成したとき、「雲は会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちた。」(40.34)とあるように、幕屋は神が臨在される家であり、会見の場であった。いわば神が臨在する「移動式の神殿」である。幕屋には聖所と至聖所があり、至聖所には契約の箱が安置され、この箱の中には十戒が刻まれた石板、マナの入った金のつぼ、芽を出したアロンの杖が入っており、この契約の箱こそ、イスラエルの中心をなすものであった。
更にイスラエルはカナンに定住し、王国時代が到来し、幕屋に代わってソロモンは神のために「神殿」を建設した。1列王記には「イスラエルの人々がエジプトの地を出て後四百八十年、ソロモンがイスラエルの王となって第四年のジフの月すなわち二月に、ソロモンは主のために宮を建てることを始めた」(1列王6.1)とある。
ソロモンは宮を建て終り、香柏のたるきと板をもって宮の天井を造った。そこで主の言葉がソロモンに臨み、「この宮については、もしわたしの定めに歩み、おきてを行い、それに従って歩むならば、わたしはあなたの父ダビデに約束したことを成就する。そしてわたしはイスラエルの人々のうちに住む」(1列王6.12~13) と言われた。こうしてソロモンは宮を建て終った(1列王6.14)。
このイスラエルの神殿は、イエス以後、キリスト教がユダヤ教にとって代わり、神の住む家は「教会」になった。その象徴がバチカンの「サン・ピエトロ大聖堂」である。
こうして神の住む家は、祭壇、幕屋、神殿、教会と流浪し、2025年4月13日、遂に神は「天苑宮天一聖殿」に安着されたのである。 神の天苑宮への入宮式は、13日、世界の要人を招いて厳かに執り行われた。文字通り、「天の父母様と子女たちが一緒に地上で天国生活をする家」である。霊界のお父様と共に、天地人真のご父母様として、定住される神の臨在の象徴的な聖殿である天苑宮から世界を導かれるはずである。
【我が内なる神殿】
しかし、神は神殿(天苑宮)だけに臨在されるのだろうか。神は宇宙を超越した「超越神」であり、また我が内(本心)に内在される「内在神」でもある。神の祭壇は教会にあり、家庭にあり、また我が内にある。内村鑑三は自然こそ神の祭壇であると述べた。ソロモンは次のように述べている。
「神は、はたして地上に住まわれるでしょうか。見よ、天も、いと高き天もあなたをいれることはできません。ましてわたしの建てたこの宮はなおさらです」(1列王記8.27)
新約聖書にも「あなたがたは神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか」(1コリント3.16)とあり、また「自分のからだは聖霊の宮である」(1コリント6.19)とある通り、私たちは、神が安住される清平の天苑宮と共に、内なる天苑宮、我が内なる神殿(本心)に神を迎え入れることが肝要である。
以上、2025年4月11日から13日まで、第6回鮮鶴平和賞授与式、World Summit 2025 総会、天宙聖婚65周年及び2025孝情天宙祝福式、天苑宮入宮式、大祝勝会と続いた一連の行事は、まさに新しい時代の到来を告げる鐘であった。神が地上に常住される新時代がきたことを固く信じようではないか。ホーリーファーザー・ムーン、ホーリーマザー・ハン、そして天地人真のご父母様、永遠なれ! (了)
牧師・宣教師 吉田宏