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聖酒式とは何か 悔い改めと赦しの秘蹟

◯徒然日誌(令和7年3月26日)  聖酒式とは何かー悔い改めと赦しの秘蹟 

 

ヒソプの枝でわたしの罪を払って下さい。わたしが清くなるように。わたしを洗って下さい。雪よりも白くなるように(詩篇51.9)

 

プロローグ 

 

3月25日は日本が天の運勢を失う日、日本が坂道を転げ落ちる日となった。 東京地裁(裁判長鈴木謙也)は卑劣にも世論などに忖度して、家庭連合(以下、「UC」と呼ぶ)に解散命令の決定を下した。これで日本は天の運勢を失い、そのつけは末代に及ぶだろう。また鈴木氏と文科省の致命的な汚点となり、その報いはいずれ受けねばならない。担当弁護士は「法治国家としてあり得ない」との声明を出した。当然、即時抗告するが、まさにこれから本当の戦いが始まり、私たちの真価が問われる 

 

中山達樹弁護士は、地裁の決定の中で、拉致監禁問題には一切触れず、陳述書捏造問題にも一切触れず、国際法違反にも一切触れていないことを指摘し、結論ありきの裁判を批判した。また、ここ十数年、民事のトラブルは激減し、この10年余、一件の訴訟も起きず、教団改革の成果が顕著に表れていることも黙殺された。 

 

しかし、信仰は叩かれれば叩かれるほど燃え上がる。これは信仰自体の内在的性質である。それは迫害に耐え、400年かけてローマ帝国を屈服させたキリスト教の歴史を見れば一目瞭然である。UCはこれからが本番で、これから本当の戦いが始まる。この解散決定の顛末については、後日詳しく論評するとして、24日と25日の「X」に筆者が投稿した関連する記事があるので、この一文を引用し、以て、現在の筆者の心境に代えたいと思料する。

 

▪️3月24日投稿-本心の叫び 

 

神よ、あなたがいないという人々を、統一の群れを叩く反キリストを、何故、黙って放置されるのですか! 

 

「主よ、奮い立って下さい。なぜ、眠っておられるのですか。目覚めて下さい。立ち上がって、我らをお助け下さい。我らを贖い、あなたの慈しみを表して下さい」(詩篇44.24~27)

 

▪️3月25日投稿記事-信仰告白 

 

今日は日本が審判される日。イエス・キリストが死の道を歩まれたあのゴルゴダの日。人類の審判の報いに涙されながら辿られた道行き。それでも神よ、「許したまえ」と祈られたあなたのひとり子。神よ、今日統一は生まれ変わります。そして、キリストが十字架の死から復活されたように、UCも死んで復活するでしょう。アーメン! 

 

【聖酒式とは】 

 

さて筆者は、3月23日、青葉台家庭教会で執り行われた「聖酒式」に同参した。そこで、この機会に、聖酒式の意義と価値について考察したい。 

 

UCの聖酒儀式は、キリスト教の「聖餐式」「告解(悔悛)の秘蹟」(カトリック)に相応する聖なる儀式である。 とりわけ聖餐式に対応する。洗礼式では過去犯してきた罪が清算される儀式であり、告解は洗礼後に犯した罪を清算する秘蹟と言われる。そして聖酒式の本来的意味は「原罪を脱いで血統転換する儀式」であり、典型的には祝福式において、堕落の経路と反対の経路を辿って聖酒の授受が行われる。 今回の聖酒式は、内的にはカトリックの告解の秘蹟に最も近く、天苑宮天一聖殿入宮式を前に、罪の悔い改めと清算をして、過去のすべての邪悪な気運を洗い流すという秘蹟である。

 

<聖餐式と告解>

 

キリスト教の「聖餐式」とは、イエス・キリストの最後の晩餐を記念する礼拝で、救い主の贖いを思い起こさせ、イエスと一つになる重要な儀式である。聖書に根拠を置き(マタイ26.26~28)、礼拝の中で神の恵みを表す「パンとぶどう酒」を頂く。また「告解」(悔悛)とは信者が自分の過ちや罪を悔い改めて司祭に告白し、神の赦しに与ることで「罪の告白」ともいう。そして聖酒式は、真の父母がサタン世界で実践勝利してきた勝利圏の土台の上に、悔い改めと重生(血統転換)するための秘法としての秘蹟である。 

 

キリスト教の聖餐式とUCの聖酒式との関連およびその意義について、文鮮明先生(以下、「創始者」と呼ぶ)は次のように語られておられる。

 

「聖酒式は、イエス様を中心として見ると聖餐式と同じです。聖餐式では、肉と血の代わりにパンを食べ、ぶどう酒を飲みます。これは、私たち人間が堕落したため、イエス様の体を受けることによって、新しい肉体を受肉しなければならないということを意味します」(「祝福家庭と理想天国」(Ⅰ)P912) 



 

<聖酒式の意義と価値> 

 

創始者は、「この聖酒は陸海空を象徴し、全体を象徴しているものからつくられた酒である。三種類の酒が入っている。それ以外に、すべての万物の象徴が入っている」と語られ、次のように聖酒式の意義を述べられた。 

 

「聖酒は何が入っているかというと、それは父母の愛が入っている。それから血(の代価)が入っていないといけない。それを飲むと、父母の愛と一つとなり血と一体となる。これを飲むということは、霊的に生まれ、肉的に生まれるということである。この式がなければ、原罪を脱ぎ、血統を転換することはできない」(1970年10月10日) 

 

また、次のように述べられた。 

 

「聖酒式は何をするものでしょうか。新しい愛を中心として神様の体を自分の体の中に投入させる式です。イエス様が『パンは私の体を象徴するものであり、ぶどう酒は私の血を象徴するものなので、あなた方はそれをもらって食べ飲まなければならない』と語ったのと同じように、新しい血統を受け継いで原罪を洗い清めることができる式です」(「祝福家庭」P74) 

 

このように、創始者の勝利された基台の上でつくられた聖酒であるため、これを飲むということは、霊的に生まれ、肉的に生まれること(霊肉重生)であり、原罪を脱ぐ血統転換を受けるということである。いわば聖餐式と告解式を同時に行うような恵みの儀式で、目に見える儀式に目に見えない恵みが伴う。 

 

カトリックの告解の秘蹟は、罪を悔い改める「悔悛」、罪を公に言い表す「告解」、そして罪を償う「賠償」の3段階からなるが、これは聖酒式も同様で、先ず悔い改め(悔悛)、次に悔い改めるべき内容を書き記し祭壇に献納する(告解)、そして献金や奉仕や祈祷をもって償いの条件(賠償)を立てて式に臨むということになる。私たちは、筆者を含め、堕落したアダムの血を引いた罪咎(つみとが)にまみれた存在であり、罪を犯す弱い人間であるので、常に悔い改め、告白し、そして罪が赦される恩恵に浴することが必要である。その悔い改めのよいきっかけ(機会)になるのが聖酒式への同参である。 

 

この度の聖酒式は、来る4月13日、天の父母様が地上に定着される儀式である「天苑宮天一聖殿入宮式」を記念して、邪悪な気運を吹き飛ばす意味で特別に許される恩寵(恩赦)であり、「2025 天地人真の父母孝情天宙祝福式」において真の父母様の祝祷を受けることで特別恩赦が成立する。 

 

<特別恩赦の背景と意義> 

 

世界宣教本部 家庭局の発表によれば、今回の聖酒式には、天苑宮天一聖殿入宮式という摂理的背景があるという。真のお母様は、天苑宮の最も根本的な意味について、天の父母様と子女たちが「共に地上で天国生活をする家」と言われた。 

 

ちなみに天苑宮の摂理的な意味とその機能は、①天一国時代に「天の主権」が地上に臨み、天の父母様が地上で自由に活動され、人類が同位・同居・同参する「聖なる家であり聖なる宮」、②天一国時代に天の民の生活と規範を「教育する殿堂」、③天一国時代に「天の領土」の中心を象徴し、天の治理(統治)が実体的に展開される「天一国中央庁」であるという。 

 

そして、前述の通り、摂理的意味から見た「特別恩赦の意義」は、天苑宮天一聖殿 入宮式を前に、過去のすべての邪悪な気運を洗い流し、新しい希望と浄化の時を迎えることにあり、主に3つの意味があるという。即ち、a.天の父母様を実体としてお迎えする環境の拡大、 b.祝福家庭が生活の中で自覚しているかどうかに関わらず、天法に違反して発生した心情蹂躙、公金の乱用、脱線・血統問題などの罪をすべて清算し赦されること、c.2世圏を含むすべての祝福家庭が、すべての問題を解決し、復帰された真の子女となる道を開くことである。 

 

青葉台家庭教会の教会長は、聖酒式の冒頭、「聖酒式は、悔い改めて自らの罪の清算し、サタンの血統を根絶して、真の父母の血統を相続し真の子女になることである」と、その意義を端的に語った。こうして、「罪の赦しを得させる悔改めが、エルサレム(天苑宮)からはじまって、もろもろの国民に宣べ伝えられる」(ルカ24.46)のである。 

 

<聖酒式に当たって>

 

筆者は、65才の秋、アメリカのパワーポイントであるアリゾナ州セドナの「聖十字架教会」(Church of the Holy Cross)において、一世一代の信仰告白を行ったことがあるが、今回同参した聖酒式に際して、それを上回る信仰告白に導かれた。 

 

筆者は、この度の罪の赦しを得させる特別恩赦聖酒式を、自らの罪を清算する願ってもないよい機会であると認識し、自らが姦淫(不倫)の血を引く原罪を持った罪人であること、キリストによる贖いが必要であることを告白し、過去の罪、とりわけ情欲に関わる罪咎について「悔い改めの誓願」を立てた。そして、UCの贖い、父母・配偶者・子女・姉・兄の平安、更に自らの健康と日々の糧を祈った。そして25日、奇しくも地裁で解散命令が出たその夜、筆者はインスピレーションを得て、神の確かな応答を体験した。 

 

聖酒式に臨むに当たって、大事なことは、この罪の赦しを得させる聖酒式を素直に受け入れる「謙虚さ」であり、何によりも、罪が赦されて贖われることを「信じる信仰」が肝要である。そして、これを、自分が変えられる絶好のチャンスだと捉えて実行する知恵を持つことである。 

 

罪とは何か、それは父母なる神と離れたことであり、サタンの血筋を引いたことである。では、救いとは何か、それは神とつながることであり、罪が赦されることである。罪が赦されるためには、真実なる悔い改めが必要である。聖酒式は、私たちに悔い改めの機会を与え、信じる者には赦しが与えられる神の恩寵である。聖書に「もしへりくだり、祈って、その悪い道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地をいやす」(2歴代史7.14)とある通りである。 

 

【祝福式とは】 

 

さて、この項のおしまいにUCの最も重要な儀式であり、聖酒式が不可欠な要素となっている「祝福式」について論じておく。創始者は祝福運動について、次のように語っておられる。

 

「私が主導してきた祝福運動は、単なる結婚式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです」(「平和神経」P351)

 

このように祝福結婚儀式は、単なる結婚式でもUCに入籍する式でもない。共同体への信仰を示す儀式という一面はあるが、本質は、野生のオリーブの木から真のオリーブの木に接ぎ木して原罪を清算する「血統転換」の儀式なのである。 

 

これに対して、クリスチャンが入信の儀式として洗礼を受けてキリスト教選民圏に入籍したように、「祝福を受けて第3イスラエル選民圏に入籍するという象徴的儀式、即ち神の所有権を決定するのがUCの祝福儀式ではなかろうか」という見解がある。これは、プロテスタントの信仰義認の教理から導かれる「洗礼や聖餐式そのものは、救いの絶対的要件ではなく、信仰によって義とされる」とする思想の延長にあるものと思われる。 

 

このような見解に対して、創始者は、「自分が、神様の愛と、神様の生命と、神様の血筋を再び引き継がなければなりません。それで出発するとき血統転換式をします。これをUCの一つの礼式だといって、ただ一般の宗教儀式として考えてはいけないのです」(「地上生活と霊界」光言社P42)と語られた。 

 

つまり、UCの祝福結婚は、男女二人(アダム・エバ)の不倫の愛(姦淫)による神が認めない結婚によって原罪を持つようになったので、それを清算するためには、神が許諾し祝福した結婚によって、二人で「蕩減復帰」(罪を償う)して本来の夫婦、家庭を完成していかなければならないというものである。即ち、堕落が二人で起こったので、復帰も二人で行うというのである。そして復帰は堕落した経路と逆の経路を辿って為されるという蕩減復帰の原則に従い、聖酒の盃は、復帰された天使長→お母様(真のエバ)→お父様(真のアダム)→花嫁→花婿という順序で授受される。 

 

以上、聖酒式とは何か、キリスト教の聖餐式・告解の秘蹟との関連、聖酒式の意義と価値、聖酒式の背景と目的、聖酒式に臨む姿勢、祝福式との関連などについて解説した。 

 

「 ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう」(詩篇51章 7節 -  ダビデの悔い改めの歌)     (了)

                 牧師・宣教師 吉田宏

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   吉田 宏

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